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幡随院の長兵衛

太宰治著『パンドラの匣』にて、嵐の夜、固パンがフランスのリベルタンを説明する時、「日本の江戸時代の男伊達とかいうものに、ちょっと似ているところがあったようです。」と言ったのに対して、かっぽれが「それじゃあ、幡随院の長兵衛なんかも自由主義者だったわけですかねえ。」と返す。
男伊達とは、弱きを助け強きを挫くことを美学とする「あばれんぼう」であり、歌舞伎にも度々登場する。
幡随院の長兵衛は実在の人物とされるが、これも歌舞伎の演目になっている。
幡随院は、現在は小金井市にあるお寺だが、江戸時代に創建された時は神田にあったという。その後、何度か移転して、昭和に入ってから現在の場所に移ったらしい。